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医薬品とサプリメントの違い 同じ成分なら医薬品を選ぶべき理由

naruhashi
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この記事を読んで分かること
  • 医薬品とサプリメントの違い
  • サプリメントより医薬品を選ぶ理由
  • 医薬品とサプリメントの定義
  • 著者が個人的に使用している商品

皆さんは健康のために、ビタミンやミネラルのサプリを飲んでいませんか。
私は肌荒れ対策など美容のためにビタミンCやビタミンBを飲んでいますが、基本は医薬品を使っています。

昔は有名なサプリメントを適当に使っていましたが、仕事で医薬系の業務に携わるようになってからは、医薬品を世に出すまでの面倒臭さを実感し、今では医薬品を選ぶようになりました。
特にビタミンCの医薬品を飲むようになってからは、季節の変わり目に必ずなっていた風邪に、数年以上なっていません。

この記事では、医薬品とサプリメントの違い、サプリメントより医薬品を選ぶ理由、各々の定義などを紹介しています。また個人的に使用している商品も載せていますので、よろしければご覧になってみてください。

医薬品とサプリメントの違い

医薬品は薬、サプリメントは食品に分類され、目的が異なります。

それぞれの目的

医薬品:疾病の診断、治療、予防が目的。

サプリメント:健康維持、栄養補給が目的。

医薬品は下記表の「医薬品」に該当します。
一方でサプリメントは、下記表の栄養機能食品や機能性食品に該当するものもあれば、どれにも該当しないものまで、幅広い商品が存在します。

医薬品と保健機能食品
サプリメントの例
出典:大塚製薬、アサヒグループ食品、ファンケル、DHC

同じ目的なら医薬品を選ぶべき理由

医薬品は効能が確認されている

医薬品は多くの規制や制度に適合する必要があるため、数多くの書類や試験を合格し、その効能が確認されています。
一方で、サプリメントの場合、自社基準の検査で良しとしているため、実際に効能があるか確認されていない商品も多くあります。

サプリメントで「医薬品と同じ成分です」と表示してあっても、含有量が少なかったり、不純物が多かったりなど、医薬品と同じ効能は期待できません。

また、成分含有量だけ多くても、体内での吸収効率をちゃんと設計・確認していないため、下記図のように有効成分が無駄になっている可能性も高いです。

体内での不適切な吸収効率

例えば、2日分の食事を今日一気に食べたら、明日は何も飲み食いしなくていいということはありません。喉も渇きますし、お腹も空きます。これと同じことが栄養素でも言えます。
適切な量が、適切に吸収されなければ、体に取って最適とは言えません。

私自身、医薬系の業務に携わっていますが、医薬品は安全性を担保するために、記録を書類として残したり、科学的根拠を示す必要がある資料が多く、正直かなり大変です。
逆に、これだけ多くの検証や根拠資料を残して世の中に出ていると思うと、使用者側としては安心です。

医薬品は安全性が確認されている

医薬品の場合、以下フローのように、販売前に必ず有効性と安全性の確認を行っています。

第Ⅰ相臨床試験(PhaseⅠ)

少人数の健康な人を対象に、吸収性や排泄性、体内での動態など、安全性を調べます。

第Ⅱ相臨床試験(PhaseⅡ)

少人数の患者を対象に、有効性や安全性の確認、用法・用量検討などを行います

第Ⅲ相臨床試験(PhaseⅢ)

多数の患者を対象に、有効性、安全性、用法・用量を最終的に確認します。

サプリメントの場合、販売前に製品として人での安全性や有効性の確認がほとんどされていない、臨床試験を行ったと宣伝していても、どの程度のレベルなのか不明という心配があります。

また、国の承認を得ている医薬品には、正しく使用して重大な健康被害が生じた場合の医療費給付等のような救済の仕組みがあります。しかし、サプリメントのような健康食品にはこのような精度がありません。

GMPにより製品品質が担保されている

GMPはGood Manufacturing Practiceの略で、日本語では「適正製造規範」となります。
言ってることは、患者さんが安心して使えるものを製造しましょうということです。
医薬品はすべてGMPに沿って製造されています。

前提知識として、医薬品の有効成分は、悪い箇所へ良い影響を与えますが、健康な箇所にも副作用という形で悪い影響を与えることがあります。そのため、有効成分の含有量や用法・用量が決まっています。

例えば、薬を100錠製造した場合、成分含有量などに問題が無いか抜き取り検査で1錠調べるとします。その1錠は問題ないかもしれませんが、他の99錠は問題があるかもしれません(有効成分が多すぎる、少なすぎるなど)。薬は人の体の中に入るものなので、何かあってから調べたのでは遅すぎます。しかし、全品検査をするとなると、使う薬が無くなってしまいます。

そこで、GMPで定義されたハード(工場や機械など)とソフト(手順書や記録など)の基準を遵守することで、すべて製品品質が一定となるよう生産と品質管理を行います。

サプリメントでもGMPに沿って製造されたものがありますので、商品HPやパッケージで確認してみましょう。

医薬品とサプリメントの定義

医薬品は疾患の診断や治療、予防を目的とした製品です。
医療用医薬品と、OTC医薬品があります。

医療用医薬品

お医者さんが使用したり、処方する医薬品を指します。
有効成分の量が多く、副作用もあるため、お医者さんがメリット・デメリットを判断した上で使用されます。

例えば、風邪の時に鎮痛解熱剤として処方されるカロナールなどがあります。

出典:あゆみ製薬

OTC医薬品

薬局やドラッグストアで購入できる医薬品で、購入者自らの判断で購入し、自らの責任で使用する医薬品です。Over The Counterの略で、カウンター越しに購入できるという意味です。

OTC医薬品は4つに分類されます。

OTC医薬品分類

例えば、鎮痛解熱剤として販売されているロキソニンSなどは第1類医薬品です。

出典:第一三共ヘルスケア

サプリメント

厳密な定義はありませんが、広く見れば健康食品の1種です。皆さんがよく思うイメージとして、健康食品は食品状のもの、サプリメントは錠剤やカプセル状のものが多いです。

個人的に使用している商品

基本的には食事で栄養補給していますが、厳密に栄養バランスを考えて食事をしていないため、不足しがちなビタミン類やミネラルを医薬品やサプリメントで補給しています。

ビタミンC

  • メラニン色素の生成を抑え、コラーゲン生成に役立つ。
  • オススメは、しみ・そばかすが気になる人、激しい運動をする人。

下記表の商品はすべて第3類医薬品です。そのため、効能として「しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着の緩和」や「肉体疲労回復」など、明確に表記しています。
個人的に使用しているのは、アリナミン製薬の”ビタミンC「2000」”です。
(昔はビタミンCタケダでしたが、名前が変わりました)

これがビタミンCサプリメントの場合は、「美容に気になる方へ」「野菜不足が気になる方へ」のような表現が多いです。

イメージ
商品名ビタミンC「2000」ハイシーLビタミンC「イワキ」トランシーノ
ホワイトC
プレミアム
メーカーアリナミン製薬アリナミン製薬イワキ第一三共ヘルスケア
形状錠剤チュアブル錠粉末錠剤
成分6錠(15歳以上の1日最大服用量)中
ビタミンC:2000mg
(アスコルビン酸:1400mg、アスコルビン酸カルシウム:726mg)
ビタミンB2酪酸エステル:2mg
3錠(1日最大服用量)中
ビタミンC:2000mg
(アスコルビン酸:1000mg、アスコルビン酸カルシウム:1125mg)
付属すり切り1杯で1g
2g中:アスコルビン酸2g
6錠(1日最大服用量)中
ビタミンC:2000mg (アスコルビン酸:2000mg)
L-システイン:240mg
定価(税込)300錠
4,070円
100錠(つめ替え用、専用容器なし)
3,520円
200g
3,960円
包装単位:180錠
3,520円
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ビタミンB類

  • ビタミンB1:糖質からのエネルギー産生補助、神経の機能維持
  • ビタミンB2:脂質の代謝、皮膚や爪・毛の発育
  • ビタミンB6:タンパク質の代謝、神経の機能維持
  • ビタミンB12:造血、神経の機能維持

下記表の商品もすべて第3類医薬品です。そのため、効能として「にきび・吹き出物、口内炎などの緩和」「肉体疲労時、妊娠・授乳期のビタミンB2補給」など、明確に表記しています。
個人的に使用しているのは、エーザイのチョコラBBプラスです。

これがビタミンBサプリメントの場合は、「美容に気になる方へ」「元気に過ごしたい方へ」のような表現が多いです。

イメージ
商品名チョコラBBプラスアリナミンAキューピーコーワゴールドαハイチオールBクリア
メーカーエーザイアリナミン製薬興和エスエス製薬
形状錠剤錠剤錠剤錠剤
成分成人1日量2錠中
ビタミンB2リン酸エステル:38mg
ビタミンB6:50mg
ビタミンB1硝酸塩:20mg
ニコチン酸アミド:40mg
パントテン酸カルシウム:20mg
3錠(15歳以上の1日最大服用量)中
ビタミンB1誘導体:100mg
ビタミンB6:20mg
ビタミンB12:60μg
ビタミンB2:20mg
パントテン酸カルシウム:15mg
2錠(1日最大服用量)中
エゾウコギ乾燥エキス:12mg
オウギ乾燥エキス:30mg
オキソアミヂン:50mg
L-アルギニン塩酸塩:50mg
ビタミンB1:10mg
ビタミンB2:4mg
ビタミンB6:10mg
トコフェロールコハク酸エステルカルシウム:21mg
L-アスコルビン酸ナトリウム:113mg
ニコチン酸アミド:25mg
無水カフェイン:50mg
3錠(成人1日量)中
L-システイン:80mg
ビタミンB2リン酸エステル:38mg
ビタミンB1硝酸塩:10mg
ニコチン酸アミド:40mg
ビオチン:100μg
パントテン酸カルシウム:20mg
ビタミンC:50mg
定価(税込)250錠
4,928円
270錠
6,490円
160錠
3,630円
180錠
2,500円前後
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カルシウム

  • 骨・歯の形成に役立つ。
  • 筋肉の収縮作用を調整。
  • 神経の刺激に対する過敏性を鎮める。

昔は牛乳をよく飲み、ヨーグルトやチーズを食べていましたが、食生活の変化でカルシウムが不足するようになってきたので、医薬品で補充するようになりました。
個人的に使用しているのは、アリナミン製薬の新カルシチュウD3です。

イメージ
商品名新カルシチュウD3ワダカルシューム錠カタセ錠D3
メーカーアリナミン製薬ワダカルシウム製薬全薬グループ
形状チュアブル錠錠剤錠剤
成分成人1日量2錠中
カルシウム:610mg
マグネシウム:30mg
ビタミンD:400IU
15錠(成人1日服用中)
カルシウム:計645mg
成人1日量12錠中
カルシウム:計600mg
タウリン:150mg
ビタミンD:400IU
L-リシン塩酸塩:120mg
ビタミンB2:5mg
定価(税込)100錠
4,180円
1,800錠
4,800円前後
360錠
3,190円
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鉄分

  • 不足すると、貧血になり体が重い、息がきれる、疲れやすいなど。

食事は自炊メインで鉄フライパンを使っているため、鉄分はある程度取れているとは思いますが、補助的にサプリメントも飲んでいます。貧血など、鉄不足が気になる方は医薬品の方をおすすめします。
個人的に使用しているのは、大塚製薬のネイチャーメイド 鉄です。

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医薬品としては、下記商品などがあります。

イメージ
商品名ファイチマスチゲン錠エミネトン
メーカー小林製薬日本臓器製薬佐藤製薬
形状錠剤錠剤錠剤
成分1日量:2錠中
鉄として:10mg
ビタミンB12:50μg
葉酸:2mg
1日量(1錠)中
鉄として:10mg
ビタミンC:50mg
ビタミンE:10mg
ビタミンB12:50μg
葉酸:1mg
1錠中
鉄として:30mg
ビタミンB6:3mg
ビタミンB12:10μg
ビタミンC:60mg
ビタミンE:5mg
葉酸:1mg

定価(税込)
60錠
1,500円
60錠
2,600円前後
80錠
2,420円
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ビタミンD

  • カルシウムとリンの吸収を促す。
  • 骨・歯の形成に役立つ。

これはビタミンD単体の医薬品を見つけられてないので、今はネイチャーメイドのビタミンDを飲んでます。ネイチャーメイドは、機能性食品よりも厳しい基準である栄養機能食品です。

ビタミンDの生成は日光浴びればいいのですが、衣服を着込んだり、デスクワークで中々照射時間が十分でないため、補助的にサプリメントを使っています。

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まとめ

医薬品とサプリメントの違いは、下記になります。

それぞれの目的

医薬品:疾病の診断、治療、予防が目的。

サプリメント:健康維持、栄養補給が目的。

医薬品には、効果と安全性が厳格に評価された有効成分が含まれており、その含有量や用法・用量は臨床試験を用いて決められています。
サプリメントには、ビタミン、ミネラル、ハーブ、アミノ酸、酵素などの栄養素が含まれまおり、効果や安全性の科学的証拠は医薬品ほど厳格ではありません。

医薬品はGMPに従って製造され、品質管理が行われています。各製品の品質は一定で、効果と安全性が確保されます。
一方でサプリメントは、一部の製品においてGMPに従い製造されていますが、ほとんどの商品は医薬品ほど厳密に管理された環境では製造されていません。

要するに、医薬品は疾患の治療や予防を目的とし、科学的証拠と厳格な規制に基づいて製造されます。一方、サプリメントは健康維持や栄養補給を目的とし、科学的証拠が限られており、規制も比較的緩やかです。

どちらを選ぶにしろ、目的と安全性を考慮し、必要に応じて専門家の助言を受けることが重要です。

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設計エンジニア
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