【富山県】三郎丸蒸留所の工場見学!お土産付きで初心者でも楽しめる。』

今更ながら2025年5月に三郎丸蒸留所へ見学に行った際の記事です。
工場見学は結構好きなので、ウイスキーならニッカの余市と宮城峡、ビールならサントリーの武蔵野やキリンの横浜などにも行っています。
三郎丸蒸留所の工場見学も製造工程や設備を見ることができたので非常に楽しかったです。
工場見学はガイド付きで一人4,000円、約1時間の案内、4回分の試飲、お土産と十分お得で楽しめる内容となっていました。
アクセスは最寄駅の油田駅から徒歩1~2分で着くため、アルコールが飲みたい・車が運転できないという方でも気軽に行ける工場見学です。
※当然ながら車で行ったらドライバーはアルコール類の試飲不可です。
ちなみに見学場所によっては結構暑いため、上着を脱げるようにしておくのがオススメです。
三郎丸蒸留所とは
出典:三郎丸蒸留所 公式HP
三郎丸蒸留所は、1862年創業の若鶴酒造が始めた蒸留酒事業です。
1952年に製造免許を取得してから本格的な生産を始めました。
公式HP:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/
場所は富山県砺波市で、最寄駅の油田駅からは徒歩1~2分で着きます。
工場見学スタート

見学受付は上記画像の大正蔵で行います(大正時代に建てられたようです)。
右側入口を入るとすぐ受付があり、中には売店も併設されています。

大正蔵の右側には令和蔵があり、中には「竈flamme 炭三郎」というレストランが入っています。レストラン内にはバーもあり、ウイスキーや、若鶴酒造の日本酒などが飲めます。
見学時間になったら最初にガイドの方から注意事項等を説明され、大正蔵を出て見学スタートです。最初は樽貯蔵庫へ向かいます。


建物内に入ると木とウイスキーのいい香りが漂ってきます。
ガイドの方によると、貯蔵庫内の湿度は一定に保たれており、縦置きの樽は空っぽ、横置きの樽は中身入っているそうです。

貯蔵庫の次は、実際にウイスキーを製造している蒸留所へ。
蒸留所は2017年にクラウドファンディングによって改修されたようです。

入口では、クラウドファンディングで寄付した方々(主に企業)の木札と、2代目社長の像がありました。

少し進んだ先では、仕込みに使うモルトが保管されている様子を見ることができます。
この後は2階へ進み、映像を見ながら会社の歴史をしばし学びます。


映像を見終わった後は、ガイドの方から説明を受けながら実際の製造設備を見学していきます。ここに写真は載せていませんが、木桶発酵槽のある部屋などは結構蒸し暑かったです。

三郎丸蒸留所の特徴の1つであるZEMONもそのまま見ることができました。
三郎丸蒸留所は、高岡銅器の技術を受け継ぎ、
引用:三郎丸蒸留所
梵鐘造りの名匠として名高い老子製作所と共同で
世界初の鋳物製銅錫合金単式蒸留器を開発しました。
この「ZEMON(ゼモン)」は、従来の蒸留器と比べて
高品質・高寿命・短納期・コストダウンを実現した、
富山発の画期的なポットスチルです。
老子(おいご)製作所が製作しており、特徴としては
- 従来の銅板鍛造で製造された蒸留器と比較し、鋳造技術を用いることで肉厚の銅製蒸留器を製造可能となり高寿命化。
- 鋳型の複製により消耗部パーツの調達が早く、交換が迅速に可能。
- 材質が青銅なので純銅と比較し熱伝導性が低く、蒸留器外への熱損失が少ない。
また後継のZEMONⅡは飛騨高山蒸留所に納品されており、パーツ構成を変更したことで、容量UPにも柔軟に対応できるようになったそうです。


ガイド案内付きで説明してくださった設備以外にも色々とおもしろそうな展示がありましたが、それらを自由に見る時間は無かったので、自由時間があれば嬉しいなと思いました。

最後は樽貯蔵庫を見て、大正蔵ホールへと戻ります。
樽貯蔵庫がある部屋は涼しく良い香りでした。
お土産

大正蔵ホールでは皆にお土産が渡されます。内容は
- グラス
- 小瓶ウイスキー2本
- ボールペン
- 試飲用コイン4枚
試飲タイム
先ほどもらったコインを使って試飲ができます。
アルコールが飲めない方は、コインでガチャなどができます。


今回はウイスキーを飲まず、すべて若鶴酒造の日本酒をいただきました。
個人的に苗加屋の純米吟醸が一番美味しく、米は山田錦より雄山錦の方が美味しく感じました。
また、口直し用の水がありますので、銘柄比べの際に口内をリフレッシュすることができます。
お土産ウイスキーの感想

透明な画像右側の方は、度数強めで飲み始めから味がグッと来ますが、アルコールの嫌な感じがするわけではないです。飲んだ後にピートの香りが鼻に抜けていきます。水割りにすると香りは少し薄まりますが、味わいは大分まろやかになりました。
色づいている画像左側の方は、ニューポットより飲み始めにピート香を強く感じました。また、アルコールで喉の焼ける感じもニューポットより控えめです。こちらは水割りよりもストレートのほうが美味しく飲めました。
工場見学の予約方法
公式HPにある以下ページから予約できます。
当日受付も可能で、私もその日に思い立って予約し見学してきました。
工場見学ページ:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/factory/

また本記事を見ても分かるようにほとんどの場所は撮影OKとなっていますが、一部だけ撮影NGとなっている箇所もあります。
まとめ
工場場所 | 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208 |
最寄駅 | 油田駅 徒歩1~2分 |
料金 | 4,000円/人 |
内容 | ・ガイド付き案内60分 ・試飲4回分コイン付き ・お土産あり |
お土産 | ・グラス ・ウイスキー小瓶2種、 ・ボールペン |
予約方法 | 公式HPから |
日本酒の苗加屋は飲んでいたので若鶴酒造のことは知っていましたが、三郎丸蒸留所のことは何も知らない状態で見学に行っても十分楽しむことができました。
一方で、ウイスキーの製造工程や設備をもっと調べてから見学に行けばよかったという思いもありますので、皆様も下調べしてから工場見学へ行った方がより楽しめると思います。